大企業と小企業の差は1.26倍。ただし本当に見るべきは平均の差ではなく、大企業ほど内部のばらつきが大きいという事実です。
最終更新:2026年7月12日 / 出典:
ANSWER
令和7(2025)年の所定内給与額は、大企業385.1千円・中企業326.2千円・小企業305.6千円。大企業は小企業の1.26倍です。ただし十分位分散係数は大企業0.64・小企業0.45で、大企業のほうが内部のばらつきが大きい。大企業の上位10%(632.0千円)と下位10%(211.1千円)には3.0倍の開きがあります。
| 企業規模 | 男女計 | 男性 | 女性 | 対前年(男女計) |
|---|---|---|---|---|
| 大企業 | 385.1 | 428.0 | 310.8 | +5.7 % |
| 中企業 | 326.2 | 356.0 | 280.1 | +1.0 % |
| 小企業 | 305.6 | 329.6 | 264.0 | +2.1 % |
単位:千円/月。常用労働者1,000人以上を「大企業」、100〜999人を「中企業」、10〜99人を「小企業」とする(企業全体の規模)。
| 企業規模 | 下位10% | 下位25% | 中央値 | 上位25% | 上位10% | 十分位分散係数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 大企業 | 211.1 | 255.5 | 328.6 | 450.1 | 632.0 | 0.64 |
| 中企業 | 198.3 | 234.7 | 288.4 | 372.3 | 494.8 | 0.51 |
| 小企業 | 192.2 | 226.7 | 278.5 | 350.5 | 444.7 | 0.45 |
単位:千円/月(男女計)。分散係数は原典の公表値(値が小さいほど分布の広がりが小さい)。
この表が示す事実は、直感に反します。
大企業の下位10%(211.1千円)は、小企業の中央値(278.5千円)を下回ります。
つまり——大企業に入っても、下位10%に位置すれば、小企業の「ふつうの人」より低い。大企業の期待値は高いが、その分布は下にも大きく広がっています。
第9・十分位数 ÷ 第1・十分位数。十分位分散係数は原典の公表値であり、本サイトの算出ではありません。| 企業規模 | 正社員・正職員 | 正社員・正職員以外 | 格差(正社員=100) |
|---|---|---|---|
| 大企業 | 414.1 | 251.5 | 60.7 |
| 中企業 | 344.4 | 238.6 | 69.3 |
| 小企業 | 315.0 | 229.0 | 72.7 |
単位:千円/月(男女計)。出典:令和7年概況 第6-2表。
これも直感に反する数字です。大企業ほど、正規と非正規の差が大きい。
大企業の非正社員(251.5千円)は、小企業の非正社員(229.0千円)より高い。にもかかわらず格差が大きいのは、大企業の正社員(414.1千円)が突出して高いためです。
企業規模プレミアムは、正社員に強く効き、非正社員には弱くしか効かない——というのが数字の描像です。
令和7(2025)年の所定内給与額は、大企業(1,000人以上)385.1千円、中企業(100〜999人)326.2千円、小企業(10〜99人)305.6千円です。大企業は小企業の1.26倍にあたります。
平均では高いですが、ばらつきも大きくなります。大企業の下位10%は211.1千円で、小企業の中央値278.5千円を下回ります。大企業は期待値が高い一方、分散も大きいのが実態です。
正社員を100としたときの非正社員の水準は、大企業60.7・中企業69.3・小企業72.7です。意外にも大企業ほど正規・非正規の格差が大きくなります。
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