格差は1976年以降で最も縮まりました。ただし内実を見ると、縮まったのは入口であって、キャリアの途中では依然として大きく開きます。
最終更新:2026年7月12日 / 出典:
ANSWER
男女間賃金格差(男=100)は令和7(2025)年に76.6となり、比較可能な昭和51(1976)年以降で最も縮小しました(1976年は58.8)。ただし年齢別に見ると、20〜24歳の男女差はわずか2.5%である一方、ピーク時(50代後半)には31.4%に開きます。格差は入口ではなく、キャリアの途中で生まれています。
| 年 | 男女計 | 男性 | 女性 | 格差(男=100) |
|---|---|---|---|---|
| 1976 | 131.8 | 151.5 | 89.1 | 58.8 |
| 1980 | 173.1 | 198.6 | 116.9 | 58.9 |
| 1985 | 213.8 | 244.6 | 145.8 | 59.6 |
| 1990 | 254.7 | 290.5 | 175.0 | 60.2 |
| 1995 | 291.3 | 330.0 | 206.2 | 62.5 |
| 2000 | 302.2 | 336.8 | 220.6 | 65.5 |
| 2005 | 302.0 | 337.8 | 222.5 | 65.9 |
| 2010 | 296.2 | 328.3 | 227.6 | 69.3 |
| 2015 | 304.0 | 335.1 | 242.0 | 72.2 |
| 2020 | 307.7 | 338.8 | 251.8 | 74.3 |
| 2021 | 307.4 | 337.2 | 253.6 | 75.2 |
| 2022 | 311.8 | 342.0 | 258.9 | 75.7 |
| 2023 | 318.3 | 350.9 | 262.6 | 74.8 |
| 2024 | 330.4 | 363.1 | 275.3 | 75.8 |
| 2025 | 340.6 | 373.4 | 285.9 | 76.6 |
単位:千円/月(所定内給与額)。5年刻み+直近5年。出典:令和7年概況 付表1。
1976年の58.8から2025年の76.6まで、17.8ポイントの縮小。年あたり約0.36ポイントです。
ただし直近を見ると、2020年74.3 → 2025年76.6 で5年で2.3ポイント(年0.46ポイント)。長期平均よりやや速い。2025年単年では、女性の賃金上昇率(+3.9%)が男性(+2.8%)を上回りました。
| 年齢階級 | 男性 | 女性 | 女性 ÷ 男性 |
|---|---|---|---|
| ~19 | 212.5 | 201.4 | 94.8 % |
| 20〜24 | 245.7 | 239.6 | 97.5 % |
| 25〜29 | 288.0 | 268.8 | 93.3 % |
| 30〜34 | 330.4 | 283.2 | 85.7 % |
| 35〜39 | 366.2 | 292.4 | 79.8 % |
| 40〜44 | 398.2 | 303.6 | 76.2 % |
| 45〜49 | 420.7 | 305.7 | 72.7 % |
| 50〜54 | 437.5 | 305.4 | 69.8 % |
| 55〜59 | 445.6 | 305.7 | 68.6 % |
| 60〜64 | 358.5 | 270.8 | 75.5 % |
| 65〜69 | 304.3 | 240.7 | 79.1 % |
単位:千円/月。「女性÷男性」は本サイトによる算出。
女性賃金 ÷ 男性賃金 × 100。原典(第2表)の公表値を除算しただけで、推定は含みません。20〜24歳では97.5。ほぼ差がありません。ところが——
年齢を重ねるごとに、開いていく。男性のカーブが20代前半から1.81倍まで伸びるのに対し、女性は1.28倍で平坦になるためです。
これは「同じ仕事で女性が安い」という話とは別の構造です。統計が示しているのは、時間の経過とともに到達する賃金水準が乖離していく、という事実だけです。
役職に就いた場合の男女差(部長級で10.0%)は、全体の格差(23.4%)よりはるかに小さい。これは格差の相当部分が「役職に就くかどうか」の段階で生じている可能性を示唆します。ただし、本統計だけでは寄与度を分解できません。
令和7(2025)年で、男性を100としたとき女性は76.6です。前年から0.8ポイント上昇し、比較可能な昭和51(1976)年以降で最も格差が縮小しました。
20〜24歳では男性245.7千円・女性239.6千円で差は2.5%にすぎません。しかし男性の賃金は55〜59歳の445.6千円まで伸びるのに対し、女性は305.7千円で頭打ちになり、差は31.4%に開きます。格差は採用時ではなくキャリアの途中で拡大します。
この統計だけからは要因を分解できません。近年の賃上げ、女性の勤続年数の伸長、役職者比率の変化などが指摘されていますが、本統計は寄与度を示していません。
免責 — 本サイトは公的統計を整理・可視化する情報サイトであり、個別の賃金・処遇・転職・労務に関する助言を行うものではありません。掲載する数値は集団の統計であって、特定の個人や企業の賃金の妥当性を判定するものではありません。 賃金は「所定内給与額」であり、残業代・賞与を含みません。年収ではありません。